性春、日々精進

 

 

ただ今、セイキョウイク(保健)の時間中。雨で体育がなくなってしまった。
んああああ、ツマラナイ。授業終了まであと20分。しかも眠い。

「じゃー、一応テスト範囲は終わらせたから……」

終わり?終わり?

「終わり」

ナイス!

「ナーイス!ランチ、イェー!」
アホのように声を上げる、前の席の友人。後ろを向いてあたしに話しかける。
!キムチ焼肉定食食べましょう!」
「スタミナ女め」
と言いながらも、あたしも結構好き。
「待て待て待て。何か質問とかないかー?」
そんなのないから。この時間に行けば学食混まないんだもん!
「先生の初体験はいつですかとかは受け付けないぞ」
誰もそんなん聞きたくないし!アホ言ってないで早く終わらせろ!

「じゃ〜あ〜……」

ふやけた声が聞こえた。

仙道。

眠そうな顔。眠いんなら喋るな。わたしのランチタイムが。

「お、何だ?仙道」
「女の子を満足させるテクニックを伝授して下さい」

その言葉に、視線が集まったのは仙道、じゃなくって………

あたし。

そう、実は、クラス公認(学校公認)の彼女だったりします。
あのバカは何言ってんだ。そしてどっかから別のバカの声が飛ぶ。
満足してねーの?」
「仙道〜。喜ばしてやれよ〜」

……待て、コラ。

「あー、?」
心配そうに、苦笑いしながらが顔を覗く。気づいたら、ガタン、と大きな音を立てて立っていた。

「……っ、仙道!」

ぶっ殺す……!

怒りに満ちたあたしの顔をしれっと見ている仙道。更にしれっと言った。
「だって終わった後『疲れた』しか言わないんだもん」


キレた。


「いいいい、いっぺん死ね!タコ!」
「俺タコじゃないしー」
「がああ!ハリネズミ!」
「俺はいつも悲しいんですー」
「うっさいうっさいうっさい!」
「いや、言わせていただく。俺はいつもいつも、あんなに愛を持って接して…」
「ぎゃあああ!喋るなあぁぁぁ!」
「男はなぁ、女を喜ばせたくって勤しむもんなんだ!なぁ、越野!」
「オ、オウ。……は?」
いきなり自分に振られてキョドる越野。
「そーだろ?ちゃん」
「げっ」
と越野もお付き合いしているわけで。四人で遊ぶことも何度かあるように、結構仲良かったりするわけで。
「越野だって言うだろ?『愛してる、最高だよ』って。俺だってね、」
「言わねーよ!バカかてめぇはっ!」
「仙道君!いいかげんにしなさい!」
「やめなさい仙道!あぁぁ、ゴメンゴメンゴメン」

はっきり言って3対1。

「いやいやいや、知ってるよ?越野、ちゃん大好きじゃん?」
「それとこれとはちげーだろ!おれ最中無口だし!」
「宏明!余計なこと言ってんじゃないわよっ!」
「え、喋んないの?越野」
「いや、俺そーゆうタイプじゃないからさ」
「うっそー、俺すっごいアピるんだけど」
「マジ?疲れねー?」
「愛あればこそじゃん。テンション上がるし」


誰一人(先生すら)口を挟まず、二人の会話に聞き入っている。




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



あら、どこからともなく怒りの効果音が。



「「いーかげんにしろっ!」」



その後三日間。越野はに、仙道はに。
一言も口をきいてもらえなかった、とかなんとか。

 

 


管理人自己満足したいが故に。
02/07/07  ×