| アザセイムプロパディ |
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「邪魔なのよ、あんたは」 正直、性格キツイってよく言われる。 女友だちって大事なの。だから結構、自分でも大事にしてるつもりなんだ。なのに、それなのに言われました。優しく接してるつもりなのにそんな風に言われちゃたまんねー。でもまぁ、あたしのことわかっててくれるから言えるんだろうけど。 だからね、どっちかって言うと、あたしが容赦ないのは彼氏の方なのよ。 「邪魔って言ってんのが聞こえてんの?大」 寝てばかりならうち来ないで。が言えば、最愛の人諸星大は顔を上げた。 「デカイだけなんだから存在以上に迷惑かけないでよ」 気心の知れた関係です。お付き合いして、まだ半年も経っていないけどそんな関係です。今まで男友だちとして見ていた男が急に近い存在になってしまって。だから認識は変わらないのかもしれない。何でも言える男友だち、それに彼氏という効果が相乗し、輪をかけて、彼に対する私の行動はキツイものになったのだ。 キツイキツイっていうけどさ、本人それが楽しくてやってるわけじゃないのよ。根本的にあたしはこういう性格、だからしょうがないじゃない。 はで、開き直る。 「うるせーな」 「は?」 チラと見やると、諸星はまたしても顔を伏せた。彼女の言った言葉に耳を傾け、邪魔ならどうにかしようと思ったわけでもなさそうだ。ただ一言だけ返し、先ほどと同じ体勢で睡眠を貪り始める。 てゆかうるせーって何。 「オイコラだーい」 「………」 「マジ帰れ、お前」 「………」 無視すんな!手元の雑誌をガボっと投げて、頭直撃。 諸星の体はビクっと反応。 「っ‥」 怒りマーク。 「ってーなてめェは!」 「っせぇ!帰れや!」 「疲れてんだから寝させろっ!」 「だったらてめェの家で寝ろ。ここで寝んなっ」 「オレが起きてたからってお前と何すんだよ」 「………知らん」 「だったら寝かせろ」 「嫌あだ!起きててよ!」 じゃなかったらどっか行って!ワガママだ、マイマザー。自分でも思うほど理不尽な我侭。確かに二人でいて何かしようとかってこともない。だったら寝かせてやればいいもの。でもそんなの嫌だ、つまんないんだ。 「起きろ!ウド!」 「あァー‥」 「あァーじゃないってばー!」 「うるせー女だな」 「あぁうるさくて結構だ」 「うぜぇ」 「うぜぇゆーなっ!」 口が悪くてハッキリ言うあんたの性格はキツイ。友だちによく言われた。そんなんじゃ彼氏できないから、もっと大人しくしなさいよ。彼氏に引かれる、そう言われ続けて。できた彼氏は、同じくらい口が悪くて性格も微妙。罵っても怯まない。そして、同じように罵り返す。心地いいその声で、地獄に突き落とすが如く罵る。 互いにそれをわかってて始めたこと。 ね、そんなあなたが、あたしは好きなんだ。 でも言わない。
大ちゃんの声しらないけど。ヒロイン口悪いけど。
04/02/01 × |