relish be

 

 

ラブラブっていう表現の意味を、わかった気が。ラブラブっていう表現の実態を、理解した気が。ラブラブっていう行為は、なんて、なんて、
なんてドキドキすることなのでしょう。



辛い方がいいのかなー。

さん、カレーに苦戦中。両親が旅行に出たというので、大好きなあの人にご飯を作りに来てみました。まだ付き合い始めて一ヶ月ですが。あぁ、彼女らしい!そう思うと顔が笑ってしまいます。

「でもあたしより木暮さんの方が料理できそう」
あの人なんでもできそうだからな〜、とため息を一つ。
すると思いもよらないことに後ろからご本人の声が。
「そんなことないと思うけどなー」
「!……あうっ、木暮さんっ」
「いい匂いだね」
「そ、そうですきゃ」

……きゃって何!カンじゃったよ。

「ははは。……オレも何か作ろうか?」
「えぇっ!ダメです!絶対ダメです!」
「え、何で……」
「だって今日はあたしが木暮さんのコックさんしに来たんです!」
「そ、そう」
「そうです。ラブクッキングです!」
『ラブクッキング』って何?あたしまた変なこと言ってる!挙動不審者のように表情が変わる。
「わかったよ」
相変わらず面白いなーなんて思いながら、木暮はキッチン続きのリビングに姿を消した。そしてはというと、

確かに。カレーだけじゃ面白くもなんともないわ。そーゆう問題じゃないけど。
サラダか。そうそう。カレーにはサラダだ。……生ハムを使ってしまおうか。
家に持って帰って何か作ろうと思ったヤツを。使ってしまおうか。
贅沢を一人で味わおうと思ったのよ、家族に内緒で。でも、それなら今木暮さんと食べた方が美味しい。と、カレーに合わせサラダ作りも始めたのでした。




「もうできますよ〜」
「そうか。じゃあ手伝う」
それくらいいいよね?そう笑う木暮に、は笑顔を向ける。
「お願いします」
あ、その前に、と。スプーンにカレーを。
「あのー、味見してくれますか?甘いのがいいのか辛いのがいいのかわかんなくて。微妙だったらどうしようとかなーって」
「あぁ、うん。オレは甘いのも辛いのも好きだけど」
の手からスプーンが渡されるのを、手を出して待つ。しかしは何か考えるようにして。

?」

なぜだかわからないがコクンと頷いたは言った。

「はい、あ〜ん」
「………えっ」
「あ〜ん!木暮さん、あ〜ん!」
「ちょ、ちょっと待って、っ‥」
「嫌ですか?」
「違、うけど……」
「じゃ、……あ〜ん」
「……はい」


一口、味見。


「ど、どうでした?」
「あー、うん。美味しいよ」
「よかった〜」
「……
「はい?」
「あの、やっぱり……リビングで待ってていいかな」
「どうぞ〜」
リビングにいく姿を見ながら、自分の手を抑えつける。

おぁぁぁ、ドキドキした〜。うわーうわー!
あーんてやっちゃったよ、あ〜んて!

自分から仕掛けながらお皿を持つ手が震える
こんなことで震えててこの先どうすんのよ、あたし。……この先?この先って何!顔を真っ赤にしながら不審な行動をとる。


しかし、そんなに目を向けない彼もまた。


「……味なんてわからなかった……」
ボソッと呟き、速まる鼓動を抑えていたのでした。

 

 


ラブクッキングとかコックさんとか。
03/10/28  ×