どちらでもない

 

 

悪魔ですか? 天使ですか?

「ただの硝子玉だわ」
言って、笑う君は悪魔だ。

「ただの硝子玉なの」
言って、泣く君は天使だ。



気休めになんかならないでしょう?彼女の手の中で転がる透明な硝子玉。
光るそれは、まるでこの星の未来を映しているかのようで。
光り輝く何もない未来。
それでもきっと、オレたちは残る。君とオレは二人で残る。

「カーティス」
これはもう、必要ない?呟く口元。官能的なそれに目を奪われたことは内緒だ。
必要ない、そう言えば君はそれを手放すのだろうか。あなたの瞳になり得ると言ってくれたそれを、君の手の中から落とすのだろうか。

「必要ない」
「そう」
「どうする?」
「私が貰うわ」
ずっとずっと、私が持っているからと。目が語る、口ではなく視線が。

「あぁ」










私が大事に持っている。
あなたがこれを必要とする日まで。
あなたがこれを必要としなくなる日まで。

あなたが話してくれた彼女の代わりにはなれないと、そんなこと痛いくらいわかってる。だけど、側にいてもいいでしょう。少しだけ側にいることを許して下さい。
あなたにとっては少しの時間。硝子玉が落ちて、割れるまでの小さな時間。
それだけでいいから、あなたの側にいさせて下さい。

長く生きられない私は、

人間だから。










君は人間だから。

オレは悪魔だから。

天使の顔も持って、悪魔の顔も持って、どちらの顔にもなりきれない、

君は、


人間だから。

 

 


カーティスが好きな故に書いたはいいけど、短すぎる上に名前変換の意味がないです。
04/07/28  ×